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物流倉庫の熱中症対策と安全配慮義務|低コストで大空間の労働環境を改善する手法

物流倉庫の熱中症対策と安全配慮義務|低コストで大空間の労働環境を改善する手法

EC市場の拡大に伴い、大規模な物流倉庫や配送センターが全国で稼働しています。これらの施設では、夏場になると建物内に熱気がこもり、熱中症のリスクが極めて高くなります。

近年、事業者(企業)による「安全配慮義務」への社会的関心が高まっており、熱中症対策は単なる「福利厚生」ではなく、企業が履行すべき「法的な義務」と位置づけられています。しかし、広大な物流倉庫全体にエアコンを導入することはコスト的に非常に困難です。本記事では、企業の安全配慮義務に対応しつつ、低コストで倉庫内の熱中症リスク(WBGT値)を下げる冷房システムについて解説します。


1. 物流倉庫の熱中症リスクと企業の「安全配慮義務」

物流倉庫での労働環境整備は、経営上避けては通れない最優先課題となっています。

1-1. 労働契約法第5条に基づく「安全配慮義務」

企業は労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとされています(労働契約法第5条)。
夏場の倉庫内で熱中症患者が発生した場合、適切な対策を怠っていたとみなされれば、企業側が「安全配慮義務違反」を問われ、損害賠償請求や社会的信用の失墜といった重大なリスクを負うことになります。

1-2. WBGT(暑さ指数)を上昇させる倉庫特有の環境

熱中症のリスク評価には、気温だけでなく湿度や輻射熱を取り入れた指標「WBGT(暑さ指数)」が用いられます。物流倉庫では、

  • 屋根からの熱輻射により、室内の「黒球温度(輻射熱の指標)」が上昇する。
  • 搬入口の開放や荷物の積み下ろしによる激しい肉体労働により、体感温度が跳ね上がる。
    という特徴があり、WBGT値が容易に熱中症危険レベル(28℃〜31℃以上)に達してしまいます。

2. 企業の負担を抑えてWBGTを下げる「井水式スポット冷却」の合理性

大空間である物流倉庫全体をフロン式エアコンで均一に冷やすことは、数千万円から数億円に上る初期投資と、莫大な月々の電気代を必要とするため非現実的です。
そこで有効なのが、ジャパンクリーンプラント(JCP)が提供する「井水式ユニットクーラー」を活用した「低コストスポット冷却アプローチ」です。

2-1. コンプレッサー不要で電気代を大幅に抑制

JCPの井水式ユニットクーラーは、年間を通じて温度が約17℃前後で安定する地下水の冷熱をそのまま熱源にします。
フロンエアコンのように超高電力を消費するコンプレッサー(圧縮機)を使用しないため、冷房に必要な電気代を従来のエアコンに比べて抑えることができます。これにより、企業のランニングコスト負担を最小限にしつつ、連続稼働させることが可能になります。

2-2. ピッキングエリアや仕分け場を狙ったピンポイント冷房

すべての空間を冷やす必要はありません。仕分け・梱包台や、ピッキング頻度の高い通路など、「作業員が稼働するエリア」に向けて大風量の直吹き冷風を直接送ります。
JCPのユニットクーラーは大風量設計であるため、換気が行われている開放的な倉庫であっても、作業エリアの空気を効率良く押し流し、作業員の体感温度および周囲のWBGT値を効果的に下げることができます。

2-3. さらっとした除湿風で作業能率を改善

ミストファンなどの加湿冷却と異なり、間接熱交換方式を採用しているため、水分を空気中に放出しません。むしろフィン表面の結露によって空気を緩やかに除湿するため、蒸し暑さを解消し、作業員が快適に動ける環境を提供します。また、保管している荷物の段ボールが湿気でふやけるトラブルも防げます。


3. 物流倉庫における冷房対策のコスト・効果比較

評価項目JCP 井水式スポットクーラー一般的な倉庫用パッケージエアコン工場扇(大型送風ファン)
電気代(ランニングコスト)極めて低い莫大になる(採算性が極めて悪い)非常に低い
作業員のWBGT低減効果高い(約17℃前後の水による冷風)高い△(熱風を循環させるだけになる)
安全配慮義務への適性◎(実用・コストのバランス最適)○(コスト負担が大きすぎる)×(猛暑時は防ぎきれない)
保管製品への湿度影響良好(除湿効果あり)良好影響なし

4. 導入にあたってお客様にてご手配いただく事項

物流倉庫に井水式ユニットクーラーを導入する際は、以下の点をお客様側にて施工会社等へご手配いただく必要があります。

据え付けおよび井戸・配管工事の手配

JCPは、ユニットクーラー(機器本体)の設計・製造・販売を行うメーカーです。敷地内の井戸掘削工事、地下水を機器まで送水・循環させる配管工事、および倉庫内への機器据え付け固定工事などは行っておりません。
これら施工につきましては、お客様にて地元の配管業者様や建築設備業者様をご選定の上、手配を行ってください。

結露水(ドレン)の確実な排水設計

クーラーフィン表面で発生する結露水は、床面を濡らさないようにドレン配管を通じて屋外や適切な排水ルートへ逃がす必要があります。フォークリフトの走行や作業員の歩行ルートを妨げない配管設計を設備施工業者様と事前に行ってください。日常のメンテナンスやドレンパン清掃等の管理はお客様にてご対応いただく形となります。

地下水源の確保

冷却源として温度が約17℃前後で安定した地下水(井水)が十分な流量で利用できることが前提条件です。

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